沖展とは

沖展とは

70年余続く沖縄タイムス社主催の総合美術展。沖縄県内において最大規模を誇り、県民に親しまれている。

沖縄タイムス社は1949年7月、創刊1周年を記念して「沖縄美術展覧会」(第4回から「沖展」と改称)を開催した。第2次世界大戦で焦土と化した沖縄で、「郷土再建には文化振興が県民の支えになる」という考え方に立ち、県内の美術関係者の賛同を得て発足させた。

沖展は回を重ねる度に質・量ともに充実し、発展してきた。現在では絵画・版画・彫刻・グラフィックデザイン・書芸・写真・陶芸・漆芸・染色・織物・ガラス・木工芸の12部門を擁している。

当初は美術展を開催できる施設がなく、春休みの期間に小、中学校や高等学校の校舎を借りて開催。毎年、会場を転々としたことから「ジプシー展」とも呼ばれた。第40回展(1988年)からは浦添市、浦添市教育委員会の協力により、ANA ARENA 浦添(浦添市民体育館)を会場とし、春を彩る美の祭典として多くの県民に親しまれている。

一般

一般応募は、16才以上の者であれば在住地を問わず応募できる。審査は部門別に行われ、優れた作品には「沖展賞」「奨励賞」、特別賞の「浦添市長賞」「うるま市長賞」、またU30(20代)、U20(10代)入選作品の中から「e-no新人賞」が贈られる。

準会員

一般応募で「沖展賞」または「奨励賞」を複数回受賞した者は、会員の合議により「準会員」に推挙される。準会員は未発表の作品を沖展に発表する。その中から優れた作品に「準会員賞」が贈られる。また、沖展の維持運営に協力する。

会員

準会員の中から「準会員賞」を複数回受賞した者は、会員の合議により「会員」に推挙される。会員は未発表の作品を沖展に発表する。また沖展の維持運営に協力する。

審査と表彰

応募作品は各部運営委員会で審査する。

    1. (1)準会員の優秀作品若干点に「準会員賞」(賞状と賞金)を贈る。
    2. (2)一般応募作品は、各部門とも最優秀作品に「沖展賞」、優秀作品に「奨励賞」、特別賞として「浦添市長賞」「うるま市長賞」「e-no新人賞」を贈る。各賞とも賞状と賞金(e-no新人賞は奨励金)を贈る。「沖展賞」は各部門1点、「奨励賞」は若干とする。また「浦添市長賞」「うるま市長賞」は12部門に贈り、「e-no新人賞」は各部門のU30、U20の入選作品の中から若干点とする。

展示会

一般応募の入選作品と、会員・準会員の出品作品を、3月中旬~4月上旬に開催される「沖展」にて展示する。また、会期中に表彰式と祝賀会を開催する。

協賛

企画協力