紙面掲載

沖展74th exhibition 沖展賞受賞者インタビュー(下)

 県内最大の総合美術・工芸公募展、第74回「沖展」(主催・沖縄タイムス社)が18日~4月2日、ANAアリーナ浦添(浦添市民体育館)で開催される。一般応募の最高賞に当たる「沖展賞」受賞者7人に、制作の背景や抱負を聞いた。(沖縄タイムス紙面掲載日:2023年3月16日文化面)

織物 中村友美さん(51) 縦糸と横糸 響き合う

 京都の美術大学で染織を学んだ。高級絹織物で知られる「西陣織」のお膝元だが、着物よりもむしろ繊維を使ったアート作品に興味があった。
 卒業後も工房に入らず勉強を続けていると、ある講師の方から「沖縄が作風に合っているのでは」と勧められた。学生時代に石垣島を旅し、親しみを感じていた。県内各地の工房を訪ね、移住を決めた。

帯地「十文字帯」

 石垣島の工房で18年間働き、特にかすりの技法を磨いた。独立後は自宅で制作を続ける。沖展賞の作品は鮮やかな色合いを追求した。「縦糸と横糸の両方を生かすのが大変だった。互いに響き合わせることを意識した」
 2回目の出品で大賞に輝いた。「工房の先生たちのおかげ。染料や糸についても学び、素材を生かしたデザインを追求したい」と笑みを浮かべた。

       
中村友美 なかむら・ともみ さん
1971年岐阜県生まれ。石垣市登野城在住。
 

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